2010年8月31日火曜日

古今亭今輔

古今亭今輔は、お婆さんをやらせたら右に出る者がいない。
知っている人なら誰しも認めるところだろう。

昔、テレビで見た記憶があるが、CDで初めて聞いたのは、いわゆるお婆さん物ではなく、「江島屋」の一節と「囃子長屋」だった。

江島屋(藤ヶ谷新田 老婆の呪い)」は、イカ物の花嫁衣裳をつかまされて恥をかき命を絶った娘の老母の復讐の話。
明治初年に円朝が、江島屋の番頭だった金兵衛から聞いた話をもとに作った噺とのこと。
「生き霊(りょう)、死霊というものは、確かにある。なきゃぁ、話が引っ立ちません。」、「善人の目に幽霊なし。」と始まる。

間口四間袖蔵付きの立派な門構えの古着屋「江島屋」は、江戸は芝日蔭町にあったとのこと。
老婆が村に来た経緯から始まって江島屋への恨みまでを語る場面は聞かせる。老婆からの伝聞や老婆の行動を金兵衛が江島屋の主人に語る場面も、老婆の怨念が乗り移っているようだ。
「三七、二十一日の願をかけ、今日が満願。あなたに見られては、私の願も破れました。」という老婆の嘆き。
江島屋治(?)衛門の一家けん族を皆殺しにしてやろうと、「おのれ、江島屋~~」と竹の火箸で囲炉裏の灰を突く老婆の迫力。
笑う場面はほとんどないが、息を飲んで聞き入ってしまう。

囃子長屋」。
本題に入る前の、女房の心構えを説く話が出色だ。
稼いでくる馬の手入れをすると思って夫を立てなさい、という趣旨。
そういう心構えの妻は、現代では天然記念物かもしれない。
祭りのお囃子を口で表現するのは、志ん生もやっているが、今輔のそれは華がある。


新作落語の「ラーメン屋」は、得意のお婆さんが登場する。お爺さんもいい味を出している。
二人とも、働き者の善人だ。
子供が生まれない家庭は不幸だという一節は、今は許されないが、思いやりにあふれた老夫婦を見ていると、あまり気にならない。
屋台のラーメン屋・・・昔なつかしい中華そばなんだろうな。
無銭飲食の男は、おかわりして3杯食べた。
うらやましい。

桂三枝にも、ラーメン屋の話がある。
刑事と元非行少年(更生してラーメン店の店主となる)の交流の話だ。

ラーメンは人情話と相性がいいようだ。

ラーメンのついでに、うどん。
志ん生が「探偵うどん」という話をやっている。
刑事(探偵)と泥棒の攻防の話。
今輔の「ラーメン屋」もそうだが、落語家が得意とする麺をすする場面はない。
というより、「探偵うどん」は、そもそもうどんを食べずに一杯食わされるという話だ。

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Thinpadが届いた

無料のウルトラベースというものが、あんなたいそうなものだとは思わなかった。
ずっとデスクに置いた状態で使うならいいが、社内を移動したり、外に持ち歩くには邪魔だ。

内蔵 WiMAX の接続のしかたがわからず、レノボの技術サポートに電話をして教えてもらった。
Fn+F5で表示されるワイヤレスの設定画面で、ONにすると、接続の手順が始まる。月200円のデバイス・プラスの申込をして、WiMAX でネットにつながった。8月は今日1日だけなので、もったいない気もしたが、まぁ200円なので・・・

リカバリー・ディスクを作成したりして、しばらくいじっているうちに、どうも動きがぎこちなくなった。
スタートからのポインティング(というのだろうか?)が定まらず、不安定でしかたがない。ブルートゥースのマウスも、認識しなかったり、インストールされてもすぐに利用できなくなってしまう。

ネットブック(Eee PC)でノートンをアンインストールしたらたちまち動きがよくなった経験があったので、セキュリティは Microsoft Security Essentials をインストールして、試用版のノートンを除去したら、見違えるように動きがよくなった。

というわけで、Thinkpad でこのブログを書いているが、快適だ。
キーボードは評判どおり、打ちやすい。
持ち運びはやや重い感じがするが、常に触っていたいと思わせるノートである。
今まで、Norton Online を契約していたが、もう解約しようと思う。

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2010年8月30日月曜日

Thinkpad が明日届く

8月8日にレノボの直販で注文した Thinkpad X201i  が,明日納品されるというメールがあった。

X201 や X201s との間でかなり悩んだが,メインの用途ではなく職場内や仕事先への持ち歩きのライトなビジネスユースなので,節約して X201i  にした。

320GB, 7200rpmのHDD(+7,350円), Microsoft Office Home and Business 2010(+26,250円) や内蔵WiMAX(+4,410円)などをつけて,約11万4000円。

WiMAXのモバイル・ルーターがある(Thikpadの注文後に購入)ので,それが近くにあればネットに接続できるが,WiMAXが内蔵されているPCなので,月200円のデバイス・プラスの契約にして使おうと思う。

明日が楽しみだ。


アンドロイド携帯IS01の方だが,朝8時ころ電源は入れ,午前中から午後の早い時間にかけて出先で時々メールチェックやスケジュール管理,多少のネット閲覧に使い,あとは電源を切らずに閉じておく,という使い方で,午後9時現在で「電池残量40%」である。
この程度の使い方なら,電源は1日は十分持つ感じだ。

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2010年8月29日日曜日

アンドロイド携帯を入手

Auのアンドロイド携帯 IS01 が入荷したということで、今日、Auショップに取りに行った。

機種代は、50歳以上は10,500円割引で、2万3000円強、ポイントを充当して、一括支払額は18,000円強だった。事務手数料2,800円強がかかるが、デビュー割で、月1,095円のAu料金は2年間はかからない。
通信はWiMAX(定額契約)で行うので、パケット通信料金はかからない(はず)。
電話と携帯メールは、今までの端末でする。

Googleアカウントの設定をすると、Gメールもできるし、スケジュールもGoogleカレンダーと同期化される(月単位、週単位とも若干見づらいが)。
IS01とWiMAXのルーターを持ち歩けば、外出先でもスケジュール管理やメールチェックができる。WiMAXがつながる環境が必要だが。

店員さんが、はっきり言ってバッテリーはあまりもたないと言っていたが、電源を切らなくても画面を閉じておけば、あまり消費されない気がする。
Webページもストレスなく閲覧できる。

ワンセグでテレビも見られるし、かなり使えそうな気がする。

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2010年8月27日金曜日

金馬も好き

CDで聞くだけで、オンタイムではもちろん、映像もNHKか何かで一度見ただけだが、金馬(三代目)もいい。

定番の「居酒屋」。
「汁(つゆ)、柱、タラ、コブ、鮟鱇のようなもの,ブリにお芋に酢ダコでございま~す」。
酒を「御酒(ごしゅ)」と言ったことも、初めて知った。
「兜正宗?頭にきそうな酒だなぁ~」、実際、悪酔いしている。
客と小僧の声の使い分けが見事だ。
御酒のおかわりを重ねるうち、呂律が怪しくなっていく様も見事だ。
本題の前の、労働者が枡酒をひっかける場面も、酒好きにはたまらない。

二十四孝」は、力作である。
最初のうちは、駄洒落が鼻につく感じがしたが、聞き返すうちに馴染んだ。
導入部の「親子は一世、夫婦は二世、主従三世と申します。してみると、三角関係はヨセ・・・」という件(くだり)も、単純だが耳に馴染む。
「中共を昔は唐(もろこし)と言った」・・・昔は、中共と言ったんだなぁ。
二十四孝のいくつかの逸話(八っつぁんがまぜっ返すのだが)が盛り込まれ、最後まで聞きごたえがある。

与太郎話も得意だ。現代から見れば、差別的表現があるが、大目に見るしかない。

ひとつは、「孝行糖」。
「孝行糖、孝行糖、孝行糖の本来は、ウルの小米に寒ざらし・・・」。
登場人物によって声色を使い分ける金馬の真骨頂。
マクラの、「世の中は、澄むと濁るで大違い。刷毛に毛があり、禿げに毛がなし。」
うまい!

もうひとつは、「金明竹」。
傘、猫、旦那と、次々に客が借りにくる。与太郎の手にかかると、旦那にサカリがついてしまう。よくできた話だ。
中橋の加賀屋佐吉方から使いに来た上方言葉の男の伝言。江戸弁で話したとしても、趣旨不明瞭だと思われる内容である。

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2010年8月26日木曜日

志ん生は聞かせる

やはり、志ん生は聞かせる。

火焔太鼓」ももちろんいいが、何度も聞きたくなるのは、「黄金(こがね)」だ。
「下谷(したや)の山崎町を出まして」から始まり、麻布絶口釜無村の木蓮寺までの道順を、とちることなく語るところは唸らせるし、和尚の支離滅裂なお経は、何度聞いても面白い。


替わり目」もいい。
女房に、酒のつまみは何にもない、コウコもないと言われ、「じゃぁ、生で食う。」と言って、「生で食って~糠を食って~」と歌うのがかわいい。「こんな美人の女房をもらって・・・」と惚気を聞かされると、奥さんはどんな品のいい美人なんだろうと、想像をめぐらせてしまう。


三軒長屋」も繰り返し聞きたくなる。
出だしの方の、湯屋でのヘコ半とがりがり宗二との喧嘩を語る場面から面白い
トビの連中にからかわれる、質屋・伊勢勘の二号さんの女中は、かわいそうだが笑ってしまう。
いつ何どきでもご入用の節は明け渡します」という店請証文(たなうけじょうもん)を入れているから、出ていけといわれたら(店立て)しかたがないという頭(かしら)の言葉は、借家法がない時代を実感させる。家を担保(抵当)に取ることを「家質(かじち)」と言ったことも、この話で知った。頭のおかみさんが、カジキと聞き違えるのも無理はない。


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落語は生で

生で落語を聞いたことは,まだ数少ない。

桂文我の会は,昨日で2回目。
前回は,桂宗助が出ていた。米朝の最後の弟子とかで,顔も話も味があった。

笑福亭鶴二の席も、今年行った。
実力上昇中という感じがした。

去年,東京出張のとき,鈴本演芸場の昼席に行ってみた。
鈴々舎馬風が出ていた。顔に迫力があった。
漫才のロケット団も出ていた。初めて見たが,その後,笑点などでときどき見かける。
トリは,桂才賀で,この人も初めて存在を知った。話の後で,函館の女のメロディで演じる裏芸も面白かった。

今度,10月に立川志らくを聞きに行く。

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2010年8月25日水曜日

落語会に行く

桂文我の会に行ってきた。

トップバッターは、若手の桂二乗
以前は三条に住み、今は二条に住んでいるとのこと。
短命」というお話。あるお店(たな)で、えくぼがかわいい美人の娘の婿養子が相次いで3人死んだ、なぜ婿が続けてそんなに早死にするのか、というお話。美人には毒がある、その意味をようやく理解できた主人公は、家へ帰って自分の女を房引き寄せてみる・・・

次に、桂文我の登場。
泥棒が、博打で負けて大工道具や家財、衣服をすっかり質屋(やしち)に入れてしまった家の主から、うまく金を巻き上げられる話。これで済んだと思っても、「へてなぁ~」と次の要求を切り出され、泥棒の財布は空っぽに・・・

三席目は、桂三歩
前歯がなく、破壊された顔の持ち主だ。
昔、自分でそう言っていた落語家がいた。
40歳の男が再婚の祝言の夜に飲み過ぎて、死んでしまう。
この世からあの世への窓口に来た男が、窓口の役人から、生まれ変わることもできると言われ、何に生まれ変わるか、いろいろ選択を迫られる。選択を変更できるのは、3回まで。
フンコロガシならすぐに生まれ変われるが、人間に生まれ変わるとなると、いつになるかわからない等と言われながら、男は、選択を重ねていく。
誰でもそっちの方がいいと思う選択(女になるとして、胸が大きいのと小さいのとどちらがいいと言われたら、胸が大きい)をすると、必ず悪条件(三段腹など)がついてくるということを学習した男は、一般的に悪条件の方を選択するが、やっぱりさらに悪条件が付いてくるという形で、翻弄され続ける。
結局、最後の三度目の選択の変更をして、男が生まれ変わることになったのは、酒飲みで、高血圧などの病気持ちの男,1958年1月15日生の・・・
今日の席で、一番面白かった。

4席目、桂文我
雷○○などとあだ名される恐い女房に頭の上がらない男が,遊び人の友人に誘われて,芸者をあげての舟遊び。そこを女房に見つかって・・・

仲入り後の最後に、桂文我
算段の平兵衛」といわれる男が、自分の傷害致死事件(被害者は、自分の妻の元旦那の村の庄屋)をうまく算段してごまかした上に、50両をせしめてしまう話。愛人を、関東では「めかけ」、関西では「てかけ」という、関西の方が具体的だという点は、なるほどと思った。


2時間15分、和室でお尻が痛くなったが、CD録音では聞けない話が聞ける。
また、来たいと思った。

特に、面白かった桂三歩は、今後も注目したい。

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2010年8月24日火曜日

WiMAX

8月××日,ビックカメラで WiMAX の契約をした。
BIC定額コースで契約し,ポータブルルーターURoad-7000 を割引価格2,800円で購入。
少し前に,お試しレンタルで WiMAX のつながり具合を確かめていたが,京都中心部なら問題なくつながる。
動画は見ないので,自宅や職場の光回線と、実感としてはあまり変わらない。


同じ日に,Auのアンドロイド携帯IS01の申込もした。
入荷まで日数がかかるので,まだ手にしていない。
Google のカレンダーやメールで,出先でもスケジュール管理やメールチェックができるようになるといいな。


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