桂鯛蔵 「初天神」
前に文我の会で「阿弥陀池」を聞いた。
「初天神」も結構がんばっていた。
飴やみたらし団子をほしがる洟垂れだが、「お父ちゃんがお母ちゃんの布団に入ってきて・・・」などと隣のおじさんに話をするマセた子ども。
飴屋と団子屋の場面の後、落ちが思い出せない・・・
桂ちょうば 「かぜうどん」
米朝の「ちょう」と、ざこばの「ば」をとった名前とのこと。
うどん屋の売り声は「そ~や~う~」。
うどんを食べる芸が絶品だった。
心底、うどんを食べたくなった。
実際、帰りにきつねうどんを食べてしまった。
日ごろ、うどんより蕎麦と思っているが、やはり、うどんもいい。
桂ざこば 「猫の災難」
志ん生の「犬の災難」と似た話。
酒が目の前にあると飲まずにはいられない酒飲みの気持ちはよくわかる。
客の笑いをとる話芸と貫禄は、さすがだと思った。
桂わかば 「掛け取り」
大晦日にツケの取り立てに来る商人に対し、その人の趣味(即席めん好き、芝居好き、喧嘩好き)に取り入って誤魔化そうとする話。
UFOやうまかっちゃん等々、即席めんをたくさん盛り込んだ展開は、わかばの創作だろうか?
トリは、桂塩鯛 「つぼ算」
都丸時代の昔、KBSラジオの京都の通りを歩くシリーズ(確か「桂都丸のサークルタウン」)を、ときどきカーラジオで聞いていた。
塩鯛を襲名し、今や、押しも押されもせぬ落語家、という風格だ。
水壺を値切って3円で買う。
それを返品して、倍の大きさの壺を6円で買うのだが、さっき払った3円と、今返品した壺の下取り価格3円で6円になる、と、追加代金を払わずに6円の壺を持って帰ろうとする。
番頭が、何かおかしいと直感するのだが、間違っていると説明できず、ついに買い手は、3円払っただけで6円の壺を手に入れる。
聞いていて、確かに錯覚に陥ってしまうと実感する。
後でよく考えたら、最初の代金3円を置いておくから錯覚が生じるのだ。
3円の壺を売った代金を金庫に入れてしまえば、客が持ってきたものは3円相当でしかなく、6円の壺を渡す道理はない。
もっと論理的な説明ができるかもしれないが・・・
いずれにせよ、じっくりと聞かせ、笑える話だった。
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