2011年3月21日月曜日

平成紅梅亭 東西特選落語会

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで行われた「平成紅梅亭 東西特選落語会」に行った。


12:30からの昼席に行ったが,夕席は3月31日深夜に読売テレビで放送されるとのこと。
席は12列の真ん中辺りで結構いい席だった。
TVカメラの横で,右側が空席になっており,荷物を置けてよかった。

① 開口一番は林家笑丸の「湯屋番」。

② 次は桂吉弥 青菜
・・・・吉弥は初めて聞いたが,よかった。
海老蔵に間違われたことがあったとか。
焼酎とみりんを割った酒を,柳陰というとのこと。
どんな味がするのだろう。
「名を九郎判官義経・・・」と「菜を喰らう・・・」がかかっていることを認識した。

③ お目当ての柳家三三。演目は後で知ったが「巌流島」。
・・・・高慢な若侍を老体の武士がうまくやり込める話。
初めて聞いた噺で,若侍が川に飛び込んで舟に迫ってきたときには,どうなるかとドキドキした。
三三は,やはり実力者だ。高座を下がるときの飄々とした姿もよかった。
名古屋辺りでは独演会をやっているようだが,関西でもやってほしい。

吉弥が風呂屋の番台を話に盛り込んだのに続き,三三も,吉弥の口笛や海老蔵の「おーい!お茶」,湯屋の番台を盛り込んでいた。演者のリレーも楽しめた。

④ 笑福亭三喬 おごろもち盗人
・・・・この噺は,テレビで桂米紫で聞いたことがあった。
江戸のもぐら泥棒を,上方ではおごろもち盗人と言うとのこと。
間抜けな泥棒は落語によく登場するが,この泥棒も,明かりが点いている家に入ろうとするのだから大間抜けだ。泥棒と言っても,住居侵入未遂で終わっているが・・・
明日が「せっき」だという話が出てきたが,「節季(支払の時期)」のことのようだ。
三喬,面白い落語家だと思った。
三喬も,三三の話に出てきた「馬の小便」をリレーで取り入れていた。

⑤ 橘家圓蔵
・・・・生で見られたのはよかったが,退屈な昔話や母親の話に長時間を費やし,いつ噺に入るのかとやきもきさせたあげく,「無精床」という話をちょっとやって終わり。
帰りに演目表を見たら,「大山家の人々」が鉛筆書きで「無精床」と訂正されていた。
夕席もこれでは,テレビでは流せないだろう。

⑥ 三遊亭小遊三 「六尺棒
・・・・最近NHKで小遊三が同じ噺をやっており,ネタを変えてほしかった。
やはり,3月末のテレビ放送では流せないのではないか。

⑦ 桂三枝 「仲直り
・・・・マクラはそこそこで,本題に入った。圓蔵があんなに時間を使わなければ,もっとマクラで楽しい話が聞けたのではないかと,うらめしかった。
仲違いをした親友がゴルフ中の心筋梗塞で先に逝き,主人公も入浴中の心筋梗塞で三途の川を渡る。先にあの世に行った親友に会おうと閻魔様のところに親友の消息を求めて行くと,現世で仲直りができていたのであった・・・
三枝の新作落語は,しみじみと聞けて,よい。

三三はよかったが,それ以外の東京勢は期待はずれだった。
上方勢は,全員,楽しめた。
西軍の圧勝。

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帰りの阪急電車までの間の「かっぱ横丁」の一杯飲み屋に寄った。

タコ酢,焼き鳥(肉,肝),ポテトサラダ,おでん(厚揚げ,たまご)と,ビール大瓶,ホッピーで1,980円。こういう気取らない飲み屋が,京都にも欲しい。

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