2011年3月25日金曜日

三条寄席に行く

京の三条寄席ウィングス京都)に行ってきた。

似顔絵入り,演目を書き入れる
方式は,なかなかよいアイディアだ

① 桂小鯛(とま都改め) 「時うどん
・・・・トマトというよりキュウリと自分で言ったとおりの風貌。
うどんをすする技は,そこそこやっていたが,もう少し修行が必要という印象。
帰りに,どうしてもうどんを食べたいと思わせるには,年季が必要だろう。

② 笑福亭たま 「あこがれの人間国宝
・・・・たまは初めて聞いた。京都大学卒業のインテリ落語家。
口角泡を飛ばす熱演。
本題に入る前のマクラと連発ショート落語(B29など)は,爆笑を読んでいた。
文楽の師匠が死んだ直後に念願の人間国宝に指定され,弟子が人形使いをして師匠の死体を生きているように装って天皇陛下から認定証を賜るという話。
今上天皇を落語で演じるというのは,相当な勇気がいると思った。

③ 桂吉弥 「青菜
・・・・先日の平成紅梅亭と同じネタ。
今回は小さな会場で,前の方の右手の席で間近で見ることができたので,それなりに楽しめた。
柳陰という酒を飲んだ植木屋の「うまい」という口笛は,平成紅梅亭のときと同じだった。

④ 桂宗助 「ちしゃ医者
・・・・この話は初めて聞いた。ネット検索して題名を知った。
最終盤で出てきた婆さんが,駕籠に乗った医者(藪医者,竹の子医者,雀医者)をチシャ(焼肉の友)と間違う話。
話に出てくる「小便のタンゴ,肥えタンゴ」の「タンゴ」とは,担ぎ桶のことのようだ。
かなりマニアックな話だと思った。

⑤ 桂塩鯛 「ねずみ
・・・・江戸落語では仙台・伊達城下が舞台だが,上方落語の舞台は岡山・池田城下。
左甚五郎の居所も,江戸版の江戸・日本橋に対し,大阪・天満。
上方版を聞けてよかったし,塩鯛の味が出ていると思ったが,志の輔の偉大さを痛感しながら聞いた。

会がはねた後,出演者が震災募金箱を持って客を送り出していた。
最後に出た塩鯛以外は皆,ジーンズ姿だった。
噺家さん達も,震災の支援のために頑張っていると思った。

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