2011年1月29日土曜日

柳家権太楼

録画で,柳家権太楼の「宿屋の仇討」を聞いた。

騒がしい隣室の客をシュンとさせる武士の策略は,感心する。

明るい話っぷり。
堀井憲一郎の落語家ランキング2008(週刊文春)で堂々の4位。

小柳枝もそうだが,今まで聞いたことがなかった落語家,でもさすがは真打ちだ。


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2011年1月27日木曜日

立川談志

BS日テレ,徳光さんMCの番組で、立川談志を取り上げていた。

弟子の談春が家元を語るという形式。

談志の演目は、「堀の内」。
談志の話は、凄みと緊張感があるが、最近CDで聞いた志ん朝の方が、
粗忽者の味が出ている感じがした。

徳光さんが、談志の「芝浜」は、聞いた中で最高の落語だと言っていた。
確か、1~2年前、テレビで談志の芝浜を聞いた。
声が出にくくなってからの口演だったので、元気だったころで聞いてみたかったと思った。

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2011年1月26日水曜日

桂米團治独演会を楽しむ

京都音協主催の「第三回 桂米團治独演会」に行ってきた。

① 桂そうば   「うなぎや
② 米團治    「阿弥陀池
③ 桂こごろう  「代脈
④ 米團治    「一文笛
(中入)
⑤ 米團治    「代書屋

そうばは、ざこばの七番弟子、福岡出身とのこと。

桂こごろう
初めて知った落語家だが、声の張りがあって、いいと思った。
寄席文字は続き字で紛らわしいが、「てでろう」ではありませんと言っていた。
代脈」という話は初めて聞いたが、楽しい噺だった。
枕の大阪のおばちゃんの話も笑えた。
京都の人はマナーがいいと言って、京都人のプライドをくすぐっていた。

米團治は、華があった。

阿弥陀池」を聞くのは、3回目。前は、ざこばで聞いた。
不動坊」も同じくらいの回数聞いたが、上方の落語家のスタンダードなのだろう。

一文笛」は、いい話だ。
思い出せないが、誰かのCDで聞いたことがあった。

代書屋」は、枝雀のCDで聞いたことがあった。
代書屋を困らせる男は、枝雀の方がはまっていたと思うが、米團治も笑えた。

枕にやった父・米朝の文化勲章受章のときの話なども、会場の爆笑を誘っていた。

京都での米團治の独演会、これからも行きたい。


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2011年1月25日火曜日

JAL名人会

昨日、「JAL名人会 落語傑作選」のCD集が届いた。

全13巻。

カーナビで、とりあえず第1巻を録音した。

第1巻
柳家 家緑 「厩火事
春風亭 小柳枝 「抜け雀
鈴々舎 馬風 「禁酒番屋

まだ、落ち着いて聞いてはいない。
小柳枝の「抜け雀」は、先日テレビで聞いたが、味があった。
CDの出来が楽しみだ。

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2011年1月21日金曜日

落語放送のチェック

年末,自分用にHDDに録画ができる26型の地デジテレビを買った。

落語の番組を見つけては,できるだけ録画して見ている。

NHK教育(他にも再放送あり)の「日本の話芸
NHKBS2(他にも再放送あり)の「お好み寄席」、「上方演芸ホール
BS-TBSの「落語研究会
etc.

見づらい時間帯の放送が多いが、録画で対応できる。

最近、Yahoo の「テレビ」のカテゴリーで、落語番組を簡単にチェックできることを知った。
これは、とても便利だ。

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2011年1月20日木曜日

馬生を聞く

図書館で借りたCDで,金原亭馬生
二番煎じ
花瓶
富久(とみきゅう)」
王子の狐
を聞いた。

ひととおり聞いただけだが,「二番煎じ」と「王子の狐」が面白かった。

二番煎じ
寒い夜,火の用心の夜回り当番の旦那連中が,猪鍋を肴に酒盛りをする話。
煎じ薬に見立てて,土瓶で酒の燗をして飲み食いし,盛り上がっているところに見回りの役人がやってくる・・・

王子の狐
王子稲荷にお参りに行った男が,女に化けた狐を騙す話。
扇屋という料亭で飲み食いをし,狐が酔って寝込んでいる間に,「寝ている女房が金を払うから」と言って,お土産の卵焼きまでせしめて料金を払わずに帰ってしまう。
目を覚ました狐は,女が狐だと気づいた店の者に叩かれ,ようやく逃げ帰る。
騙した男は,友達に諭され,手土産に牡丹餅を持って,狐に謝りに行く・・・
馬生が38歳のときの高座とのこと。


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2011年1月12日水曜日

JAL名人会のCD全集

ユーキャンのダイレクトメールで、JAL名人会「落語傑作選」CD全13巻の案内が来た。

基本的に現役落語家の噺が収められている。

第1巻
柳家花緑     「厩火事
春風亭小柳枝  「抜け雀
鈴々舎馬風    「禁酒番屋

等々のラインアップだ。

今までユーキャンで

① 「ザ・ベリー・ベスト・オブ 落語」
志ん生、圓生などの故人となった名人の落語集
② 「ザ・ベリー・ベスト・オブ 志ん生」

を購入している。

また買ってしまいそうだ。

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2011年1月10日月曜日

蜆売り

NHKの「上方演芸会」で、立花家千橘の「蜆売り」を聞いた。


上方落語の「蜆売り」は、鼠小僧の話ではないのだった。


しじみ売りの小僧の身の上話に同情した親方が、金を渡す。
小僧が去った後、小僧を今の境遇に追い込んだのは、自分が身を投げようとした小僧の姉に金を渡したのが原因であるとわかる。


筋立ては、江戸の「しじみ売り」とだいたい同じだが、鼠小僧の話の方が、わかりやすい気がした。


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2011年1月9日日曜日

恵比寿神社に寄る

8日(土)の夜、知人の女性のお通夜に行った。

まだ、若い人だ。
不条理を感じた。

帰りに少しそぞろ歩いて、恵比寿神社に寄った。

露店も店を構えるだけで開いておらず、寂しげだったが、商売繁盛の願掛けだけしておいた。

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2011年1月6日木曜日

間男の話・・・庖丁

BS-TBSの「新春落語研究会」の録画で,
古今亭志ん輔の「庖丁」を聞いた。


久治(きゅうじ)というヤサ男。
若い彼女ができたので,ヒモのように面倒を見てもらっているちょっと年増の女(清元の師匠)と別れるため,友達の寅に頼んで一芝居を打つ。
寅に間男の真似をさせたところに踏み込み,浮気の現場を押さえたとして女と縁を切り,売り飛ばした金を寅と山分けしようという筋書き。


寅はやりたくないと思ったが,食うや食わずの身で酒と鰻をおごってもらった手前,しぶしぶ承諾し,その筋書きを演じるが,女はきっぱりと拒絶。男がなかなか現れないので,寅は芝居の筋書きをすべて白状する。


女は,醜男だが嘘をつき通せない寅の方に誠実さを感じ,久治と縁を切り,寅と一緒になることを決意する。
そこに,何をしていたのか間抜けな久治が庖丁を持って乗り込んでくる・・・


寅が清元の師匠と結ばれ、何か、ほっとする結末だ。
この話は、文珍のCDで聞いたことがあった。
志ん輔は、今まで知らなかったが、検索して志ん朝の弟子とわかった。


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2011年1月5日水曜日

不断桜

京都の街中で,この季節,桜が咲いているのを見ることができる。

御池柳馬場の東北角にある「不断桜」だ。
寒い中,通行人の目を楽しませている。

1月4日撮影

愛好家が「御池桜」と命名したという表示が枝に括りつけられていた。
それによると,12月から4月までの間,「頑張って咲いている可愛い奴」とのこと。

原木は,三重県鈴鹿市の白子山観音寺(しろこざん かんのんじ)の境内にあり、国の天然記念物に指定されているようだ。

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2011年1月4日火曜日

抜け雀・・・宿賃と棒に引く

NHK・BS2の「お好み寄席」で、春風亭小柳枝の「抜け雀」を聞いた。

小田原の小さな旅籠「相模屋」が舞台。
1日3升を7日間も飲んだ客が一文無しの絵師とわかり、主人が「大工なら古くなったところを修理してもらって宿賃と棒に引くこともできるのだが・・・」と嘆くと、宿賃のカタに客が衝立に5羽の雀を描く。
その雀が朝になると衝立から抜け出すのが評判を呼ぶ、という話。

志ん生志ん朝のCDのほか、何度か聞いた話だ。

調べてみて、「棒引き」の語源を改めて知った。
正しくは「棒を引く」、棒を引いて消す、帳消しにするという意味。

無銭飲食で突き出してしまっていたら、相模屋さんも、大久保加賀守様から、二千両で買い上げていただくという幸運をつかむことはできなかった。

落語には、人生訓がある。

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2011年1月3日月曜日

初笑い東西寄席で小三治を聞く

NHKの「初笑い東西寄席」で、小三治の「小言念仏」を聞いた。

この話は、金馬のCDでよく聞く好きな話だ。

ドジョウの味噌汁は食べたことがない、ということを以前にも書いた。
ドジョウ屋(ドジョウ売り)というのも、今の日本には一人もいないだろう。

唐茄子屋、飴売り(孝行糖)、しじみ売り、納豆屋などが路地に売りに来る時代に生きてみたかったような気もする。

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BS-TBSの「新春落語研究会」で、先日見た春風亭昇太の「時そば」をやっていた。

解説のおじさんの話で、昇太のやっている2人組のバージョンは、上方の「時うどん」の設定を採り入れたものだとわかった。

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2011年1月2日日曜日

柳田格之進

NHK教育「日本の話芸」(元旦放送)を録画した
春風亭小柳枝の「柳田格之進
を聞いた。

初めて聞く話だが、武士の誇りと昔の日本人の人情に溢れる、いい話だった。
講談のようだと感じたら、案の定、もとは講釈ネタのようだ。

「格之進」は、「水戸黄門」の格さんと同じ名前。
格さんも、まじめで実直という設定。

騒動の張本人の万屋の番頭・金兵衛と、吉原から戻れた格之進の娘が結婚するというハッピーエンドは、ちょっとでき過ぎだが・・・

2、3年前から、山本周五郎の武家物の短編集をときどき読んでいるが、同じような味わいがある。

ウィキペディアによると、志ん生馬生志ん朝も得意ネタとしていたようだ。
志ん生が格之進をどう演じたかも興味があるが、馬生で聞いてみたい話だ。

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2011年1月1日土曜日

「昭和なつかし亭」&志の輔の「ねずみ」

BS2午後の「昭和なつかし亭」。

志ん生、馬生、志ん朝を一挙に聞くことができた。

まず、志ん朝の「元犬(もといぬ)」。

犬が八幡様に願かけをして人間になるという、落語らしいバカバカしい話。
元犬の男の所作が人間離れしているので、主人がモトという名の女中は居ないかと呼ぶのが落ちにつながる。
ちょっと甲高い張りのある声が、やはりいい。

次に、馬生の「そば清(せい)」。

そば喰いの清兵衛。
そばを50枚食べたら十両、という賭けを持ちかけられるが、自信がなく辞退する。
信州への旅の途中、ウワバミが漁師を飲み込むのを目撃する。漁師が入って膨らんだウワバミの腹が、赤い草をなめるとすぐにへこんだ。この赤い草を摘んで帰って賭けを受ける決心をする。
あと2、3枚のところで苦しくなった清兵衛が、外に出て赤い草をなめると・・・

落ちの意味がわからなかったが、ネット検索して納得。
こういうのを考え落ちというのだろうか。
初めて聞いた話だが、落とし話とはよく言ったものだ。

馬生の落語は、何か気品がある。

志ん生の「風呂敷」。
CDで聞いたことがあるが、映像だとより面白い。
体も顔も、ちょっと斜めに構えたような恰好や表情を、見ているだけで楽しい。
酒飲みや、他愛無い夫婦喧嘩をやらせたら、やはり天下一品だ。

親子、兄弟でもずいぶん雰囲気や芸風が違う。
馬生を聞く機会が比較的少なかったが、最近聞いた「鰍沢」といい、改めて見直した。

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BS-TBSの「新春落語研究会」で立川志の輔の「ねずみ」を聞いた。

仙台の零細旅籠「ねずみ屋」が舞台。
ねずみ屋の主人は、「とら屋」という大きな旅籠の主人だったが、後家と番頭に乗っ取られる。
左甚五郎がねずみ屋に泊まり、事情を聞いて、ねずみを彫って置いていく。
動くねずみが評判となり、ねずみ屋は大きくなっていくが、とら屋側も対抗策として虎を彫ってもらうと、ねずみが動かなくなる・・・

左甚五郎は、「竹の水仙」にも登場し、宿代の代わりに竹で水仙を作り、それが殿様の目に止まり、お買い上げとなって、宿が潤う。。

左甚五郎ではないが、「抜け雀」でも、絵師が宿代代わりに衝立に描いた雀が抜け出し、評判となる。似た話だが、それぞれに創作性がある。

ねずみ」は、図書館で借りた入船亭扇橋で聞いたことがあった。
ゲストの林家正蔵も、この話を入船亭扇橋から教わったと言っていた。

志の輔は、健気な子どもを演じさせたら一流だ。
幼いながら客引きをし、親と自分の分の寿司まで甚五郎にねだってしまう無邪気なねずみ屋の子どもといい、「しじみ売り」の小僧といい、しみじみとした気持ちにさせる。

正蔵は、「星野屋」を演じていた。
この話は、文珍で聞いたことがある。
正蔵は、まだまだ修行が必要かな。

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