京都南座の「六代目三遊亭円楽襲名披露公演」(夜の部)に行ってきた。
3階の2等席,4500円。
パンフレットに談志の文章(楽太郎時代のもの)が載っていた。
「園楽の弟子の中でお前が一番いいよ・・・」
出だしは南光が進行役の襲名披露口上。
文珍,好楽,ざこば,木久扇が口上を述べ,木久扇の音頭で三本締め。
真打ち登場の前の「開口一番」として,桂佐ん吉の「田楽食い」。
田楽は味噌をつけるので縁起がよくないということで,運がつくように「ん」のつく言葉を言ったら田楽を食べられるという設定。「れんこん,にんじん,だいこん」で田楽6本。
結構面白かった。
1 桂南光 「ちりとてちん」
NHKの連続テレビ小説の題名になった噺。
長崎名産ちりとてちん,豆腐の腐ったような味・・・
こういう話だったということを思い出した。
南光の語り口が大いに笑いを誘っていた。
2 三遊亭好楽 「小言幸兵衛」
自分の世界に入り小言を言い続ける家主の幸兵衛。
笑いを呼ぶ噺ではないが,笑いを求める客には少し退屈だったかも・・・
3 林家木久扇 「昭和芸能史」
どんな芸能史かと思ったら,昭和12年生まれの師匠が子どもの頃以降に見た映画の鞍馬天狗,旗本退屈男,遠山の金さんを中心とした話。
本題ではないが,インドに行った歌丸師匠が肝炎になったが正露丸で治る程度の軽症だった,カルカッタ,というギャグが笑えた。
中入りが15分。歌舞伎の公演などと違って,弁当を食べ,トイレに行き,たばこを喫う時間はない。
4 桂文珍 「老薬風呂」
文珍得意の老人もの。
CDで聞いた定番のギャグ(電話に出た子どもに「お母さん,いる?」と聞くと・・・等)も多いが,やっぱり笑える。
帰り際,「文珍が一番面白かった」という声が聞こえた。
紫綬褒章受章の話は,本人からは出なかった。
5 桂さこば 「阿弥陀池(あみだがいけ)」
「聞(効)かん」,「糠に首(釘)」,「誰が行けといったのか」・・・単純ではない噺だ。
阿弥陀池(阿弥陀が行け)がある和光寺は,大阪市西区北堀江にあるようだ。
6 円楽 「芝浜」
笑いはほとんどない人情噺。
先代円楽の十八番といわれる。
これを襲名披露公演に演した円楽の意気込みが感じられた。
「芝浜」は,本家・三木助のCDで聞いたし,テレビで談志や先代円楽でも聞いた記憶がある。
六代目円楽も,十分健闘していた。
笑点の悪ガキ振りとは違っていた。
19:45終演の予定が,終わったのは20:15ころだった。
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2010年11月3日水曜日
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