2011年2月1日火曜日

竹の水仙

BS-TBSの「落語研究会」。

柳家喬太郎の「竹の水仙」をやっていた。
週刊文春の堀井憲一郎の「東都落語家2008ランキング」で8位。
CDで「孫帰る」や「夜の慣用句」などの新作は聞いたことがあった。

「てんぱってる」とか「ちょー、うざい」とか、ところどころ現代用語が出てきたり、柳家権太楼の物まねが登場するなど、ちょっと型破りな「竹の水仙」だが、型どおり演じないところが喬太郎たる所以だろうか。

「水仙」のアクセントが気になった。
喬太郎もTBSの竹内香苗アナも、「推薦」や「水洗」と同じアクセント。
「水仙」は「垂線」だと思っていた。
ネット検索してみたら、標準語(関東)では「推薦」、関西で「垂線」というようだ。
「熊」を、関東では「ま」を強く、関西では「く」を強く言うのと似ているようだ。
知らないうちに関西のアクセントに染まっているのだろうか・・・

他の二席。

古今亭菊之丞(堀井ランキング18位)の「三味線栗毛」。
ちょっと役者のような顔立ち。
噺家も、噺も、初めてだったが、色気を感じた。
酒井雅楽守が求めた名馬につけた名前が、「三味線」。
これまで「シャミセン」という競走馬はいないようだ。この名前を付けたら案外、ダービーを獲れるかも知れない。

名馬にはそれ相応の名前を付けるものだという例として出てくるのが

1 三国志の関羽の「赤兎馬(せきとめ)」
2 明智左馬助の琵琶湖の湖水渡りの「鬼鹿毛」(ネット検索すると、明智の馬は「大鹿毛」で、「鬼鹿毛」は武田信玄の父・信虎の愛馬のようだ)
3 宇治川の先陣争いの佐々木、梶原の「いけづき」、「するすみ」(子どものころ、源平合戦の物語を読んで興奮したときから、この馬の名前は記憶に残っている)
4 加藤清正の「帝釈栗毛
落語は、教養の宝庫だ。

橘家文左衛門(堀井ランキング29位)の「転宅」。
三代目金馬のCDで聞いたことがあった。
泥棒を翻弄する年増の妾の機転はたいしたものだ。
その妾を,なかなか色っぽく,可愛らしく演じている。

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