「一目(ひとめ)上がり」という話も面白い。
ご隠居に掛軸は「いい賛(さん)だ」と褒めると教わったが、隠居の裏の大家から「これは詞(し)だ」と言われ、「三の裏だから四か。サイコロみてぇになってんだな」という八五郎も、機転がきく。
雪が積もっている状態で近くの鷺(サギ)は目立たないが、烏は遠くでも目につく(善い行いは近くで行われても目立たないが、悪い行いは遠くで行われてもすぐわかる)という話も教訓深い。
「小言念仏」も、金馬の味が出ている。
「前田のクラッカー」が流行っていたころの収録なのだろう。
昔は味噌汁にドジョウを入れたのか。
生きているドジョウを買って味噌汁の実にするなど、今ではお目にかかれない情景だ。
「浮世床」という題名は耳にしたことがあったが、金馬で初めて聞いた。
たぶん、いろいろなパターンがあると思うが、姉川の合戦の講釈本を読み上げる話と、洒落将棋の話。
収録音に、女の子がコロコロと笑う声が入っている。志ん生のCDにも子供の笑い声が入っているものがある。昔は、子供も落語を楽しんだんだなぁ。今は、「会の性質上、小学生以下のお子様はご遠慮ください」という落語会が多いようだし、子供が聞きに行くこともほとんどないだろうと思う。
「雑俳」。
ご隠居もところどろこで認めるとおり、八っつぁんの才能は大したものだと思う。
隠居が、サルスベリは百日紅(ひゃくじっこう)と言ってなどといろいろ解説するが、八っつぁんはほとんど聞いていない。そして、「くちなしや 鼻から下は すぐにあご」など次々と変な句を繰り出す。
春風亭柳昇の「雑俳」も聞いた。柳昇は柳昇で、とぼけた味がいい。
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2010年9月2日木曜日
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