2010年10月12日火曜日

淀五郎

伏見,宇治と回る用件があり,車中で落語を聞いた。

志ん生の「淀五郎」。

歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の判官(はんがん)役に抜擢された若い役者の淀五郎が,大先輩の市川団蔵(屋号・三河屋)や,中村仲蔵(屋号・舞鶴屋)に鍛えられる話。

仮名手本忠臣蔵
どこかの場面を南座で見たことがあると思うが,登場人物など,あまりよく知らなかった。

大星由良助(おおぼし ゆらのすけ・・・大石内蔵助)
塩冶判官(えんや はんがん・・・浅野内匠頭)
大星力弥(おおぼし りきや・・・大石主税)
・・・・・

(四段目)
切腹に臨む判官が力弥に,由良助はまだ来ぬかと問う。
力弥(志ん生) 「いまだ参上~(デデ~ン),仕(つかまつ)りませぬ~~」

歌舞伎で見てみたいと思った。
東京では,国立劇場で12月にやるようだ(松本幸四郎,市川染五郎など)。
http://www.ntj.jac.go.jp/performance/3591.html
京都・南座での公演を待ちたい。


金馬の艶笑噺で,判官の内室(御前)が力弥と交わる場面が出てくる。
御前 「力弥,力弥~,そちはまだ、いかぬかえ~」
力弥 「いまだ参上~,仕りませぬ~~」

もうひとつ,金馬
大石内蔵助が天河屋義平の女房に横恋慕して言い寄るので,義平が防衛策として女房の布団で大石を待ち構える。夜這いにやってきた大石に義平が,
「天河屋義平は男でござる~~」

落語と歌舞伎の融合が面白い。

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パリの思い出

モディリアーニ「若い奉公人」
(オランジュリー美術館)

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