2010年10月20日水曜日

雲仙と落語(九州吹き戻し)

車での移動が何度かあり,たまたま,立川談春の「九州吹き戻」をかけた。

この話については,もう少し聞き込んでから書こうと思うが,雲仙の話が出てきた。

主人公は,北里(きたり)喜之助
日本橋から見て北にあった吉原を,「北国(ほっこく)」といい,品川を「南」といった。
喜之助は,吉原遊びの通人で,北の遊びの里から「北里喜之助」という呼び名がついた。

金を使い果たした喜之助が,江戸ばかりが陽の当たるところではないと流れていったのが,細川54万石城下の肥後熊本。
無銭宿泊をした「江戸屋」という旅館で料理人や幇間などをして100両を貯めた。
里ごころがついて熊本から江戸に戻る船で,船頭が,「向こうに見えるのが阿蘇,こちらが雲仙,真ん中に見えるのが妙見岳。こんなによく見える日はめったにない。」という説明をする。

妙見岳は,昨日,仁田展望台からロープウェイで上った山だ。
雲仙普賢岳と平成新山が間近に見えた。


仁田展望台から東を望むと,有明海(島原湾)を挟んで,遠くに熊本の山々が見えた。

天気がよければ,阿蘇も見えるようだが,この日は判別できなかった。

喜之助が乗った船は,熊本を出航し,江戸を目指して玄界灘に向かったが嵐に遭い,鹿児島まで吹き戻された(桜島まで吹き戻されたというが,桜島は鹿児島湾の中なので,ちょっと不自然)。

有明海から,熊本側の阿蘇,島原半島の雲仙普賢岳,妙見岳が見えたのだろう。

有明海から見る左右(前後)の山々は,さぞかし美しかっただろう。
一度は見てみたい。

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