2010年10月24日日曜日

立川志らく独演会

立川志らく独演会(府立文化芸術会館ホール)に行ってきた。


志らく自身が枕で話していたが,談志一門の四天王の一人。
1 志の輔
2 談春
3 志らく
4 談笑

志らく以外の3人は,CDで聞いていた。
聞いたことのなかった志らくの独演会が京都である,ということで2か月位前にチケットを購入。
京都での独演会は初めてとのことだった。


前座は,立川らく兵
酒の肴は何にもないという一膳飯屋の話。
酒が酸っぱ口というのは「居酒屋」と同じ。
志らくとは貫禄が違い,笑いも拍手も少々・・・

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志らくの演目は,「火焔太鼓」と「紺屋高尾」。

志らくの枕で,志ん朝円楽談志の話が出てきた。
真打ちになった順番どおりに死を迎えているとのこと。
弟子だけに,談志の物まねがうまい。

火焔太鼓
志ん生以外で初めて聞いた(もしかしたら志ん朝でも聞いたかも)。
志ん生のCDで,「手一杯に言ってみろ」と言われ,手を一杯に広げる様(そして十万両という)はどんな動作なんだろうと思っていたが,ほぼ想像どおりだった。
宝田明が昔,そういう所作をしていたとのことだが,それはピンと来なかった。わかる人にはわかるのだろう。
落ちが志ん生とは違っていた。
こんな太鼓は二度と買うことはできない・・・

志ん生の火焔太鼓には及ばないと思うが,聞かせる力量は感じた。

紺屋高尾
染物職人の久蔵が,花魁道中を見て恋患った吉原のトップ花魁・三浦屋の高尾太夫に,3年間働いて15両を貯めて会いに行った結果,そのハートを射止め,夫婦になる話。
今なら,さしずめ一般市民が綾瀬はるか(個人的好み)と結婚するという話。
3月15日がキーワードだ。

一途な思いが女性に通じる,というのは現実であってほしい。

この話は,志ん生などがやっている「幾代餅」とほとんど同じ筋立てだ。
職人を吉原に連れて行ってくれるのが,やぶ医者(藪井竹庵とかいう)という点も同じ。

志らくの弟弟子の立川談笑に,「紺屋高尾」のパロディの「ジーンズ屋ヨーコたん」という話がある。
よく聞いて,また比較したい。

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古典落語を追求する志らく,今後も注目したい。
DVDも1枚購入した。

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