覚えておきたいものが多い。
◆ 春の雨 硯(すずり)に受けて かな書かん
隠居が言うとおり、やさしい句だ。
パソコンや顔文字の時代、こういう情緒は消えていくのだろうか。
隠居が八っつぁんに「春雨」とは春先に降る雨のことだと教えると、八っつぁんは「駿河湾で権藤鯨がとれたんだってねぇ。」とトンチンカンな合いの手を入れる。
◆ 土手べりに 江戸を眺むる 蛙(カワズ)かな (一茶)
何やら気宇壮大な気分になる。
一茶は信州の現・信濃町の人で、長野県の北信地方に育った者にとっては、郷土の誇りだ。
小学校のときに、学校の見学で一茶記念館に行った記憶がある。
新潟での海水浴の帰りにも寄った記憶がある。
今度帰省したときに、訪れてみたい。
(一茶記念館)
http://park3.wakwak.com/~issakinenkan/
◆ 君は今 駒形あたり ホトトギス (高尾太夫)
これは難解だ。
http://www6.plala.or.jp/tokio/kimiwaima.html
◆ 雪の朝 二の字 二の字の 下駄の跡 (捨女)
これは有名な句だ。
隠居は「捨女6歳のときの名代(なだい)の句」と言っている。
ネット検索すると、次のページがヒットした。
http://blog.goo.ne.jp/kue-biko/e/783983790d978264a6d5870477363635
田(デン)捨(ステ)女は、丹波の国・柏原の代官の娘とのこと。
そういえば、昔、兵庫県柏原(かいばら)に仕事で何度か行ったことがあり、電車待ちの時間に捨女の遺跡を訪ねたことがあったことを思い出した。
◆ 初雪や せめて雀の三里ほど
◆ 雪の日や あれも人の子 樽拾い
これらも難解だ。
ご隠居の物知りと昔の人の感性・技量に感心する。
落語は教養にあふれている。
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