2010年11月1日月曜日

「天災」と「二十四孝」

志らくのDVDに「天災」という落語が入っている。

まだじっくり聞いていないが,金馬で聞いた「二十四孝」と同じような話が出てくる。

八五郎が隠居に「離縁状を5,6本書いてくれ」と頼みにくる。
1本は,自分の母親に渡すためのもの。

母親を,自分の母親ではない,女房の母親でもない,家の家具か何か(二十四孝では「造作(ぞうさく)」)かも知れない,よく考えたら(二十四孝では「寝る間も寝ないで昼寝して考えたら」)死んだ父親の女房だ,それならお前のお母っさんだ等というところもよく似ている。

母親を「~婆ぁ」とけなすところも(二十四孝では「提灯婆ぁ」とか「梅干し婆ぁ」とか),母親を殴ってはいないが蹴とばしたというところも,似ている。

親不孝者,不心得者が,老人から諭されるという点も同じだが,ふたつの話の成り行きや展開は違ってくる。

どちらかの話が起源で,どちらかがそれを変形させたものなのだろう。

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