2010年10月1日金曜日

青ざし五貫文

落語では、
青緡(ざし)五貫文(ごかんもん)
のご褒美を、お上から頂戴したという話がときどき出てくる。

(1)孝行糖(金馬)
与太郎の親孝行がお上に聞こえ、青ざし五貫文の褒美を頂戴する。
それを元手に、孝行糖を売る。

(2)二十四孝(金馬)
大岡越前守が親孝行に青ざし五貫文の褒美を下されたと聞いて、八っつぁんが隠居に、青ざし五貫文とは今なら幾ら位かと聞くと、
隠居  「千円位かなぁ」
八    「いい値だねぇ」
隠居  「いい値てぇのがあるかい」
八    「うちのくったら婆ぁ、千円になるかい?」
・・・

(3)唐茄子屋政談(志ん生)
主人公の徳が、困窮する母子に唐茄子(かぼちゃ)の売上金をそっくり渡してあげたという美談の褒美に、青ざし五貫文が下された。


三省堂「生かしておきたい江戸ことば450語」によると、次のとおり。
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/edokotoba450.html

緡(さし)とは、 小銭が散らばらないように銭の穴に差し通した細い紐のこと。お上からのものは、紺に染めた麻縄で作ったもので、 これに五貫 (一両一分) の銭が通してある。
特に目立つ親孝行者や忠義者に与えられた幕府からの褒賞金であり、 受賞者を出すと町の誉れとなった。
一両一分は現在の貨幣価値で約十万円。

八っつぁんが「いい値だねぇ」というのも無理はない。

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