2010年9月30日木曜日

唐茄子屋政談

志ん生の「唐茄子(とうなす)屋政談」も好きだ。

吉原での郭遊びを優先し、勘当されることを選んだ大店(おおだな)の若旦那の徳。
「主(ぬし)が勘当されたら面倒みてあげる」という花魁の言葉はセールストークで、結局路頭に迷う。

身投げをしようとしたところを止めてくれたのが叔父さんで、叔父さんの指示で唐茄子(かぼちゃ)売りから出直すことになる。

大量の唐茄子の重みによろけて転んでしまったところにいた職人が理解のある人で、唐茄子をほとんど売りさばくことができた。

残りの2個を、1個の値段(四文)でご新造に売る。
ご新造には幼な児がおり、その子が腹をすかせていた。
聞けば、旅商いに出ている浪人の夫からの仕送りがなく、こことのところ子供にご飯を食べさせていないという。
路頭に迷ったときの空腹が身に染みていた徳は、唐茄子の売上金を全部ご新造に渡して立ち去る。

帰ってから叔父さんに経緯を説明すると、叔父さんが真偽を確かめると言って、ご新造の家に案内させる。そこでは、徳にもらった金を、強欲な大家に滞納家賃として全額持っていかれてしまったことを嘆いたご新造が首をくくる騒動が持ち上がっていた。

結局、ご新造は命をとりとめ、大家は仕打ちがひどすぎると罰せられ、徳にはお上から青ざし五貫文の褒美が下される。

強欲な大家以外は皆、善人で、江戸の善良な庶民の様子が生き生きと演じられている。

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