2011年7月6日水曜日

市民寄席に行く

5日(火),第306回市民寄席京都芸術センター・講堂)に行ってきた。
室町通蛸薬師下る
旧・明倫小学校
小学校の講堂にイスの客席を設けた会場。

① 笑福亭喬介 「道具屋
喬介は先日,繁盛亭で「つる」を聞いたが,今回の方が楽しめた。
「道具屋」は三代目桂三木助のCDで聞いたが,生を聞くのは初めて。
三木助のCDのサゲは木刀の場面だったが,今日のは,笛に入れた指が抜けなくなった客の足元を見て高く売りつけようとするという状況。どうもこちらの方が正統のようだが,いろんなパターンがあるようだ。

② 林家花丸 「あくびの稽古
テレビで春風亭一之輔の「あくび指南」を見たことがある。
花丸は初めて見たが,明るい芸風だ。

③ 桂塩鯛 「一人酒盛り
塩鯛のこの噺は,新緑寄席で聞いた。
主人公が宿替え先で壁紙を貼る仕草が面白い。
ちょうどいい上燗(じょうかん)にならないので客には飲ませられないと言って一人で飲み続け,上燗ができてからもなんだかんだ理由を付けて客には飲ませず,盛んに芝漬けを勧める。
高木作左衛門さんに教わった今熊野の「ニシダや」の芝漬けのことを思い出した。
燗をする「かんてき」というのは,七輪の関西弁のようだ。

④ 笑福亭福笑 「口入屋
先日の桂米二独演会での「宿屋ばばぁ」で出会った。ちょっとダミ声で,笑わせてくれる。
昔,女の奉公人は,男と違い,半年,1年単位の契約社員で給金が払われたとのこと。
番頭から別嬪を選んで来いと言われた丁稚が,口入屋からかわいい女中を連れてくる。
その夜,夜這いをかけようとした番頭たち三人の男が,次々と女中部屋のある二階に上がろうとして失敗する騒動を描いた噺。
膳棚(ぜんだな)とか,薪山(きやま)とか,商家の構造がよくわからなかったが,何となく想像できた。
口入屋が舞台ではないのにこういう題をつける昔の人のセンスがよい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終演後,室町通りを下がり,四条を西に進んで帰った。
祇園囃子の稽古の音が夜の町に鳴り響いていた。
菊水鉾の保管所・稽古場(室町四条上る)
函谷鉾の稽古場(四条室町東入る)

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へ
にほんブログ村

1 件のコメント:

  1. 祇園祭ですね 17日は今のところ行けそうな気配です 先輩が放下鉾の保存会の関係者ですから何回か上がらせてもらいました 学生時代は宵山でしたが、今は宵宵山とか、宵宵宵山とか前倒しで楽しんでいますね 京都に行ったらほっとします 良い街です

    返信削除