2011年7月23日土曜日

吉弥・三三ふたり会

21日(木),「桂吉弥 柳家三三 ふたり会」(天満天神繁盛亭)に行ってきた。
午後6時30分開演
桂弥太郎(開口一番) 「狸の賽
吉弥の一番弟子。東京の方では「狸賽(たぬさい)」と言うと思うが,貼り出された紙に「狸の賽」と書かれていた。

桂吉弥 「持参金
初めて聞いた噺だが,実によくできていると思った。
どこかの店の番頭から,あるとき払いの催促なしということで借りた20円を返してほしいと迫られた男。
困っていると,金物屋の佐助さんから,20円の持参金付きの縁談が持ち込まれる。女は不細工の上に身籠っていて臨月というが,20円に目がくらみ,男はその日に祝言を挙げる。ところが,当日持参するはずの20円について,金物屋は明日まで待ってくれとなる。
実は,女を孕ませたのは番頭で,金物屋の智恵で20円の持参金付きで金に困っている者に押し付ければいいということになって,男に縁談が持ち込まれたという経緯だった。
番頭は持参金を作るために男に20円の返済を迫ったわけだが,男の返済の当ては持参金。いつまでたっても,どちらも金を手に出来ない・・・
でも,二人に真相がわかり,男は女を気に入ったようなので,持参金なし,返済不要,ということで収まるだろう。

柳家三三 「転宅
マクラで,平成紅梅亭出演のことを言っていた。「智恵を出さないやつには金をやらない」という例の大臣の発言を絶妙に盛り込むなど,会場を沸かせた。
本題の途中から,天神祭の祭囃子の稽古の音が聞こえてきて,結構気になった。すると,二号さん宅に入ってきた泥棒に,「いい家だ。祭囃子も聞こえてくる」と言わせ,アクシデントを笑いにした。さすが,三三。

柳家三三 「高砂や
この噺は,師匠の小三治のCDで聞いた。
最初,八五郎がご隠居のところに仲人のやり方を聞きにいくのだが,その用件を忘れて思い出すまでの八五郎が面白かった。

桂吉弥 「質屋蔵
大阪では「ひちや」と言うとのこと。
三番蔵に幽霊が出ないか番をさせられた番頭と熊さんの恐がりようが楽しい。
途中で祭囃子の音がまた大きくなった。吉弥にも,話に取り入れてほしかった。

吉弥と三三のふたり会はときどきやっているようなので,関西で三三を聞けるいい機会になる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
繁盛亭の近くの「大龍ラーメン」で醤油ラーメンを食べた。
さっぱりしていて好きな味
チャーシューもトロトロでグー

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へ
にほんブログ村

2 件のコメント:

  1. ふたり会 天神祭のお囃子が気になりましたね 昼席に出ていた三三さんの高座を繁盛亭ライブで観ました 「悋気のこま」でした ひょうひょうとして登場 東京の人気者だけにオーラが・・・ どうもコンプレックスのようなものがあって関西人は負けてしまいます 吉弥さんの持参金は1回も聴いたことはありませんね

    返信削除
  2. 三三は,ひょうひょうというのがピッタリですね。
    本格派ですが,笑わせてくれます。

    「持参金」,初めて聞きましたが,吉弥さん,よかったです。

    女性客が多かったです。年がいっていても,女性の笑い声は華やかですね。

    返信削除