2011年6月30日木曜日

桂米二 臨時停車の会

29日午後7時からの第50回「桂米二 臨時停車の会」(府立文化芸術会館)に行ってきた。

① 笑福亭生寿(せいじゅ) 四人ぐせ
松喬の弟子・生喬の弟子。この演目は桂文三(祇園花月)で聞いた。文三のおかしさには及ばないが結構がんばっていた。

② 桂雀喜(じゃっき) おごろもち盗人
雀三郎の弟子。この演目は笑福亭三喬(平成紅梅亭)で聞いた。三喬のうまさには及ばないが結構がんばっていた。

③ 米二 たちきれ
今日のお目当て。聞いたことのない噺だが,一度聞いてみたかった。

大店の若旦那とミナミの芸妓・小糸の恋の物語。
若旦那は,番頭の計略で100日間,蔵に閉じ込められる。芝居を見に行く約束をしていたのに若旦那が来ない,小糸は連日手紙を出すが無しの礫。80日以降,手紙が途絶えた。
100日の軟禁を解かれた若旦那がミナミの店に行くと,小糸は恋焦がれた余り,死んでしまっていた。
若旦那が小糸のために誂えた三味線が,地唄をかなえ出すが,三味線の音がプツッと途絶える。線香のたちぎれ・・・

若旦那と小糸の純情に,客席は静まりかえって聞き入る感じだった。
何か,余韻のある話だった。

一夜明けて,談春でも聞いてみたい話だと思い,検索すると,談春も「たちきり」をやっていた。
談春の「たちきり」,聞いてみたいと思った。

④ 米二 青菜
「青菜」は,よくかかる話だが,仁鶴がかけるようになってから(by仁鶴),とのこと。
米二は,「たちきれ」と違って,この噺は気楽に聞いてください(携帯を鳴らしてもらっても結構)と言っていた。
この噺で一番活躍するのは,植木屋さんの女房だ。
おからを炊くのもうまいし,亭主の狂言のために,奥の間の代わりに暑さに耐えて押入れに入ってくれる。
「鞍馬から牛若丸が出でまして,名を九郎判官,義経・・」という件りを言えること自体,すごい。

にほんブログ村 演劇ブログ 落語へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿